2022年04月05日

蒼傘屋にようこそ。

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更新履歴:2018.10.14
長編「歯車 第一章 三七」

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2018年1月7日〜連載中(週1(日曜日)予定)
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2018年12月01日

灯火を見守る

溶けた蝋に囲まれた蝋燭の火は瞬くような光を放っていた。決して大きくないそれがゆらり、ゆらりと揺れている。風が吹けば、右へ左へ。消えそうになりながらも、その芯に灯った火は未だ消えなかった。
私はその火をじっと見ていた。いつ消えるのかを予想しながら。意外としぶといその火は、生き残っていた。私が手で扇いで風を送れば、恐らく消えてしまうに違いないのに。
しかし、それは私の仕事ではないのだから。私はただ見守るのみ。蝋燭の火が消える瞬間を待ちわびて。
目の前の蝋燭の火が消えた。台には融けた蝋がこびりついていた。
さて、次はどの蝋燭の火が消えるのか。

決して自らが火を灯すことはない死神は、命の火の終焉を見守るのみだ。

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2018年11月03日

ゴリムチュウ

 あの時、あたしは本当にどうすればいいのか分からなくて、途方に暮れていた。
 人生楽ありゃ苦もありなんて、誰が言ったのか。苦しいばかりの人生に、あたしは生きることさえ迷っていた。
 そんなあたしの転機は、何気なくつけていた深夜のテレビ番組。
『筋肉は裏切らない!』
 そうテレビの中のにこやかな青年達は、告げていて――。

 あれから何カ月経っただろうか。あたしは生きている。人生を謳歌している。
 人生を楽しいと思えるなんて、あの時のあたしは想像できただろうか。
 テレビでは相変わらずゴリラのようなガタイのいい青年達が筋肉を鍛えている。
『筋肉は裏切らない!』
「そう、筋肉は裏切らない!」
 あたしは今、彼らに――ゴリに夢中である。


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2018年10月14日

歯車 第一章 三七

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「歯車-Wheel of fortune-」第一章 三七
  三六節< >三八節

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2018年10月07日

歯車 第一章 三六

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「歯車-Wheel of fortune-」第一章 三六
  三五節< >三七節

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