2017年10月05日

ごはん小説アンソロジー「今日のごはんは?」

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いちか様主催のごはん小説アンソロジー「今日のごはんは?」に参加します。
初頒布は2017年11月23日(木/祝)開催の第二十五回文学フリマ東京だそうです。
私のテーマごはんは「親子丼」。親子丼というくくりの中で、ある日本人女性とフランス人男性の交流を描いています。初めて完全三人称に挑戦した作品です。よろしくお願いします。

 その金髪碧眼の男は顔を白くして今にも倒れそうだった。黒髪の女性は彼に駆け寄り介抱する。彼が倒れそうになっていたのは、彼女の父親の店『ありとよ鮨』。驚きと美味を堪能する親子丼を貪った男――シモンは女性――有豊那岐が父親とのことを悩んでいるのを知るのだ。


作中キャラクターの名前の由来はこちらから
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2016年10月23日

アンソロジー「不殺遊戯」

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誰も死なない、誰も死ねない、その残酷さ、絶対的な詩の優しさを描いた誰も死なないと保証された最強アンソロジー「不殺遊戯」、参加させていただいています。題名は「鳥籠の王妃」です。ある王妃の一生を断片的に描いた作品になります。彼女がどうその人生を思っていたのか、悟っていただけると幸いです。

 私はその日、気分が高揚していた。悪しき慣習を断ち切った王が王妃様をお迎えになられるからだ。まだまだ沈んだ報せの多い中、明るい気分にしてくれた。私はその王妃に仕える栄光を授かったのだと。
 そうして対峙した王妃となった美しい少女は、静かに佇んでいた。王妃になった喜びはどこにも感じられなかった。それどころか、王妃様は全身で王妃という名誉ある立場を拒んでいたのだ――。

 王妃付き侍女の視点から語られる、王妃のそれから。決してそのお立場は、幸せなものとは呼べなかった。


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2016年09月18日

動物となごみアンソロジー「うたたね」

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動物となごみアンソロジー「うたたね」に短編を寄稿しています。少女と出会ったもふもふの生き物の物語です。個人的にとても好きなのですが、事情でどうしても飼えないことを物語にぶつけました(超私情)
なごみアンソロジーへの寄稿らしく、ラストは明るいものになっていますので、安心してお読みくださいね。

 俺が、その少女に気付いたのは大分経ってからだった。
擦り切れたセーラー服に痩躯を包んだ少女は、ただペットショップのガラスの向こうを眺めていた。そんな彼女に紹介した一匹の動物――チンチラというネズミの一種との出会いは、彼女の心を少しでも明るくしてくれたらいいと思っていた。
 俺は、バカだったのかもしれない。その後、どうなるかはわかっていたはずだったのに。
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2015年12月01日

アンソロジー水

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綿津見様主催のアンソロジー企画「アンソロジー水」に小説を寄稿させていただいてます。
題名は「温かな世界」です。現代もの、成長小説となっています。楽しんでいただけたら幸いです。

 祖母の家を訪れた私は、その家の前の海で青年に出会う。彼が海に潜るのをずっと見ていた。
 ある雨の日、祖母の家の電話がけたたましく鳴る。
 それは私を凍り付かせる無機質な母の声を伝えてきたのだ。
 思わず走り出す私は海へと身を躍らせた――。

 少女の悩み、青年との出会いが与えたものを描く物語。
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2014年01月18日

背中合わせアンソロジー「アルギエバ」


 背中合わせアンソロジー『アルギエバ』に短編を掲載していただきました。
「西に鸚鵡(オウム)、東に鷹(タカ)」という中華風ファンタジーです。二度読んで美味しい物語を目指しました。上手くいったかどうかは分かりませんが、お手にとっていただけると嬉しいです。

 昔、世界の東の果てに央(オウ)と名する大国があった。
 きっかけは、当代の皇帝に三つ子の男子が産まれたことだった。三人を等しく愛した皇帝は国を三つに分けて、それぞれの息子へと継がせた。三国は、蜃(シン)、儀(ギ)、堆(タイ)と名された。
 それより百年後、堆には同じ年に宮中へ出仕した連啄飛(レンタクヒ)という文官と瑶鵬覧(ヨウホウラン)という武官がいた。仲が悪いことで有名な二人だったが、鵬覧が啄飛に対して指摘したことがきっかけで、とある謀反の計画が明るみへと出てくる。
 謀反人を捕らえるべく遠方へ赴く鵬覧に啄飛は忠告する。
『気をつけろ。お前は感情のまま動くことが多い。後先を考えて行動するんだ』
 この時より、二人の運命は動き出す――。

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